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Safranj, A.; 長岡 範安*; 吉田 勝; 久保田 仁*; 大道 英樹; 片貝 良一*
JAERI-Conf 95-003, p.434 - 438, 1995/03
-イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)を固相および水溶液系で放射線重合させた場合、重合過程で架橋ポリマーが形成されてくることを見出し、この架橋メカニズムをパルスNMRを用いて検討すると同時に、得られたポリマーゲルの温度応答機能に関しても調べた。固相重合系の場合、重合は、1kGy照射で比較したとき、40C付近から始まり、モノマーの融点(62C)付近で最大(100%)に達した。一方、ゲルは、水の存在下でNIPAAmを照射した時に形成されることがわかった。32C付近に体積相転移をもつこのゲルの体積変化は、50kGy照射付近で極小値を与えた。パルスNMRの実験データから、NIPAAmゲルの架橋構造は3段階からなることがわかった。すなわち、それらは、50kG以下の領域でのtree状構造、50kGy付近でのladder状構造、50kGy以上の領域でのbroken-ladder状構造からなる。
工藤 久明; 笠井 昇; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
JAERI-Conf 95-003, 0, p.321 - 325, 1995/03
高分子材料、繊維強化複合材料に77K、4K、室温でガンマ線照射し、力学特性の変化を中心に、照射効果の温度依存性を調べた。77Kと室温では、材料の種類によって2~25倍に放射線劣化が77Kでは少なくなっていた。4Kと77Kでは放射線劣化に差がなかった。
工藤 久明; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
JAERI-Conf 95-003, 0, p.472 - 475, 1995/03
高分子材料、繊維強化複合材料に、サイクロトロンで加速されたプロトンなどのイオンを照射し、力学特性の変化を中心に照射効果を調べた。
吉井 文男; 幕内 恵三
JAERI-Conf 95-003, p.584 - 587, 1995/03
尿素は種々の有機化合物(ゲスト分子)を六方晶系のカナル内に取込んだ包接化合物を形成することが知られている。このカナル径は5~6のため、限られたゲスト分子しか包接できない。しかし、ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)モノマーとの共存下で尿素と包接化合物をつくると、本来単独では尿素と包接化合物を形成しないものが、尿素カナルに取込むことができることが分った。この手法により香料や忌避剤をHDDAによりカナル内に取込み、照射を行うと、重合したHDDAの間にそれらが揮発することなく安定に包接できることが分った。
佐々木 隆; 竹田 里重*; 白石 勝敏*
JAERI-Conf 95-003, p.424 - 427, 1995/03
無溶剤型の感圧接着剤を開発する目的で、ダイマー酸を原料とするウレタンアクリレートオリゴマーを合成し、電子線硬化した。高分子量のオリゴマーはより大きな剥離力を与えるが、硬化線量も増大した。混合するモノマーとしては、分岐構造または脂環構造をもつものが、大きな剥離力を与えた。また、ダイマー酸とポリエステルを形成するグリコールの選択により、剥離力、保持力を調節できる。
新井 英彦; 南波 秀樹; 宮田 定次郎; 新井 陸正; 作本 彰久*; 須永 博美
JAERI-Conf 95-003, 0, p.184 - 188, 1995/03
これまでに放射線とオゾンを併用すると水中の有機物が効果的に分解することを明らかにしたが、そのメカニズムについては不明な点が多かった。本報告では、t-ブタノールや酢酸などを含む水中でのオゾンの放射線照射による分解を、OH、e、O、O、HO、HO、HOなどの活性種を含む約60の素反応に基づいてシミュレーションし、紫外線吸収法(UV法)から測定したオゾン分解速度と比較した。その結果、いずれの場合も、計算結果は、実測結果より幾分小さい値となったが、生成するパーオキサイドの分解を考慮に含めるとよい一致がみられた。また、本研究から、照射開始と共に、上記の活性種濃度は定常状態となり、その値を推定することができた。
広田 耕一; H.Maetzing*; H.-R.Paur*
JAERI-Conf 95-003, 0, p.615 - 619, 1995/03
およそ100mgC/Nmのガス状キシレンに、0-10kGyの範囲で電子線照射を行った。照射実験にはKfKのAGATE-IIプラントの電子線加速器を使用した。その結果、10kGyの吸収線量で約90%の除去率を得ることが出来た他、除去されたキシレンのおよそ50%が、吸収線量に関係なく、エアロゾルになることが分った。除去されたキシレンの残りの50%は、ガス状のカルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸及び酪酸)となることも判った。さらに、照射前後のマスバランスをmgC/Nmを単位としてとったところ、9515%の値をすべての実験において得ることが出来た。
須永 博美; 春山 保幸; 滝沢 春喜; 小嶋 拓治; 四本 圭一
JAERI-Conf 95-003, 0, p.344 - 348, 1995/03
原研高崎には3基の電子加速器が設置され、0.15~3.0MeVの低、中エネルギー領域の電子線を用いた照射利用の研究が行われている。主な研究対象はキュアリング、排煙、排水処理、機能性材料等新材料の開発、半導体の特性改善や照射劣化の研究など広範にわたっている。これら多様な照射実験における吸収線量の決定には、三酢酸セルロース(CTA)、GaF、Radiachromic線量計等の実用線量計や電子フルエンス測定のために原研で開発した電子流密度測定器を用いて対処している。また実用線量計の校正は高崎研で開発をすすめた全吸収型カロリメータを用いている。このような電子線照射における線量決定法についての原研高崎の現状を報告する。
小嶋 拓治
JAERI-Conf 95-003, 0, p.362 - 366, 1995/03
アラニン/ESR(電子スピン共鳴)線量測定法は、広い線量範囲を安定かつ高精密に測定できる特徴をもっており、線・X線用のロッド素子、電子・荷電粒子用フィルム素子及び簡便な線量計リーダをすでに開発したが、これらは主として100Gy以上の放射線プロセスレベルを対象としている。この測定法は、組成が生体組織に近い、積算線量測定が可能である特徴もあり、これを活した応用として、数Gy~100Gyの放射線治療分野、0.5Gy/hの低線量率放射線場、イオンビームを用いた放射線高度利用研究などにおける線量測定について、その実効性や線量の不確かさ評価等の検討を行った最近の研究成果を報告する。
細井 文雄; 大道 英樹; 赤間 和博*; 徳山 悟*; Nakano, Y.*
JAERI-Conf 95-003, p.507 - 511, 1995/03
1.2-ビス[(2E,4E)-オクタデカジエノイル]-Sn-グリセロホスフォコリン(DODPC)にコレステロールや脂肪酸などを混合したリポソームの線による単分子膜を作製し、分子占有面積と組成比との関連から、重合挙動について考察した。その結果、DODPCの2本のアシル鎖はそれぞれ単独に重合すること、2位のアシル鎖の重合速度は1位のそれの10倍程大きいことがわかった。また、これらの重合速度及びポリマーの分子量は、コレステロールや脂肪酸の混合によりDODPC濃度が減少するにもかかわらず、著しく増大した。さらに、単分子膜の分子占有面積と組成比との間には直線関係が得られた。これらの結果から、この混合脂質系では成分が相溶せずドメインを形成すること、ドメイン間に疎水基間相互作用が働きDODPC分子の配向性が増すため重合速度が著しく増大することが結論された。
上松 敬; 奥村 進; 荒川 和夫
JAERI-Conf 95-003, 0, p.467 - 471, 1995/03
原研サイクロトロンのイオンビーム大面積照射は、直交する2台の偏向電磁石と三角波を使ったラスタースキャニング法を採用した。2次元フルエンスの相対分布の測定および均一度評価は、CTAフィルム線量計を応用した。均一度を改善するために、原因を究明し、計算機シミュレータの開発により定量的な解析を行った。その結果、ビームスキャナ電源の改造を行うことにより、良い均一度を実現した。電源の改造前後において、H 45MeV同一条件で照射を行ったところ、照射野100100mmにおいて、15%の均一度が、4%の均一度となったことを確認した。
大島 明博; 田畑 米穂*; 池田 重利*; 乙幡 和重*; 工藤 久明; 瀬口 忠男
JAERI-Conf 95-003, 0, p.487 - 491, 1995/03
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)に対し、酸素不在下において室温から融点を超える高温域までの各温度で電子線照射を行い、引張試験及び熱分析を行った。融点以上の340度前後で照射したものは、モジュラスや降伏点強度が増加し、結晶化熱量が減少した。これらのことからPTFEは、溶融状態照射で架橋することがわかった。また、架橋体について、室温・空気中での線照射による耐放射線性を引張試験により評価したところ、未架橋のPTFEに比べ100倍以上耐放射線性が向上していることがわかった。
柏崎 茂*; 松山 茂樹*; 柳生 秀樹*; 原 秀元*; 小嶋 拓治
JAERI-Conf 95-003, 0, p.270 - 274, 1995/03
アラニン/ESR(電子スピン共鳴)線量測定法は優れた大線量測定法として知られているが、取扱いが複雑で高価な読み取り装置を用いるため、放射線プロセスへの応用が進まなかった。しかし、均一形状かつ均質なアラニン線量計素子アミノグレイ=の大量製造法が開発され、ESR装置の分析パラメータ、複雑な調整手順及び価格を低減することが可能となった。この線量計素子専用に機能を単一化したワンタッチのリーダの開発を行った。従来試料交換の度に不可欠であった自動周波数制御(AFC)のON/OFFの省略など調整・測定手順の単純化を追求した。このリーダにより、1~100kGyの線量範囲を1%(1)以内で、かつ約10秒で読み取ることができる。装置の大きさは30cm立方体程度で重さは約14kgと小型軽量である。このリーダにより、アラニン/ESR線量測定法が放射線プロセスにおいて応用される引き金となることが期待される。
Y.S.Soebianto*; 楠畑 勇*; 勝村 庸介*; 石榑 顕吉*; 久保 純一*; 浜川 論*; 生明 清*; 工藤 久明; 瀬口 忠男
JAERI-Conf 95-003, 0, p.96 - 100, 1995/03
液相パラフィン及びポリプロピレンについて、放射線誘起酸化を線照射による生成物分析で解析した。酸素の物質収支と物性測定から酸化反応機構を考察した。また、酸化防止剤や耐放射線性助材の効果を調べて、放射線のエネルギー移動と酸化の連鎖反応に対する添加物の効果を解析した。
平出 哲也
JAERI-Conf 95-003, p.64 - 68, 1995/03
水中におけるポジトロニウム(Ps)形成をポジトロン消滅寿命測定により研究した。水を重水素化することでPs形成収率が変化するがこの結果を他のグループがパルス・ラジオリシスで行った研究と比較し考察を行った。その結果、パルス・ラジオリシスで得られる結果には水和電子の拡散が大きく影響している可能性が大きいことを示した。一方、温度効果についてはほぼ温度の上昇に対しPs形成収率は線形に増加することがわかった。しかしながらエタノールより大きいアルコールでは逆の傾向が観られることが報告されており、この現象のメカニズムについてはまだ不明である。